みんなde創る物語

みんなde創る物語は読者参加型の小説サイトです。小説といってもただ思い付いたものを書く、ただそれだけでいいんです!詳しくはカテゴリー《はじめに》に載せてあります。今日からあなたも作家の仲間入りです!
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「それは、ほら……一種の知的好奇心というやつですよ」
 視線を泳がせながらの高橋の言葉を、泉は鼻で笑った。
「じゃあ、その『知的好奇心』とやらの定義を言ってみろよ」
「知的好奇心は……知的な好奇心ってことじゃないですか?」
 ちょっと高橋が似合わない言葉を使うと、すぐにその言葉の意味や定義を尋ねておちょくるのが、昔からの泉のやり口だった。
「同語反復は定義とは言わん。まあ言ってみれば、初めに『知りたい』という欲求があって、そこから高尚なものだけを抜き出したものってことだな」
「その『高尚』ってのは何ですか?」
「『役に立たない』ってことさ。役に立たないものが、最高にお上品なのさ」
 そう言ってコーヒーを一口飲む泉の仕草を、高橋は最高にお上品だと感じた。してみると、泉がコーヒーを飲むのは役に立たないのか――と、彼は益体のないことを思った。
「例えば――だ。お前がインターネットのP2Pネットワーク技術について知りたいと思ったとしよう」
 高橋は、泉の言葉を呪文か何かのように聞いていた。しかし、それは字幕なしの洋画を見ているときのように、何となく聞いたことがある気がする言葉が混じっていた。
「多分そんなことにはならないでしょうが、まあ分かりました」
 彼はそう言って頷いた。しかし勿論、彼の話が理解できた訳でも、これから理解できる見込みがある訳でもなかった。単に諦めているのである。
「それなりに学べば奥が深い分野だからな、これは確かに、お前が言うところの『一種の知的好奇心』と言えるだろう。しかし、これに金が絡んでくるとどうだ。お前は自分でファイルをアップして、それにスパイウェアを混ぜ、個人情報を収集してそれを売ることを考え付いた。さて、そのためにこの分野について学ぼうとした場合、それを知的好奇心と言えるか?」
「そりゃ言えませんね」
 反射的に泉が望んでいるであろう答えを返しながら、高橋は何となく、今言われたやり方は楽に金が儲けられそうだな、などと考えていた。
「ちなみに、今言ったようなことをしたら捕まるぞ」
 泉は高橋の胡乱な表情から的確に考えていることを読み取ったらしく、釘を刺してきた。しかし高橋はその頃には既に自分にはそんなことをする知識も技術もないと諦めていたから、無駄と言えば無駄だった。
by日下部恵人様
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「裕也じゃないか!!」「高志!!久しぶりだな、お前も今日入学式か?」
こいつは小学校、中学と毎日のように遊んでた俺の親友の高志。こいつの両親はどちらも某名門大学の医学部出身で今は《小阪診療所》という名前で開業している。やはりかえるの子はかえる・・いや、これは悪い意味で使うんだっけ・・・ペルシャ猫の子はペルシャ猫とでも言っておこう。高志は普段の授業は全く聞いていないのに、テスト前にちょこちょこっとすると90点以上は当たり前にとれてしまう。ついには超が付くほどの名門校、里国(さとくに)高校から推薦されて3年間の学費を免除という条件で通うことになった。それに加えてこいつはモテる。長身でハーフのような顔立ちは女の子からすれば、かなりの魅力なのだろう。天は二物を与えるのだ。そういえば、三物も四物も与えられてる奴がもっと身近にいたような・・まぁ愚痴はこれぐらいにしておいて、どうしてこんな時間にこんな所にいるんだ?里国高校といえば加筆駅からだと1時間は掛かるのに、こいつに限って寝坊は・・。
「おい、入学式じゃないのか?」「・・。」どうしたんだ、一体。「俺、本当は里国なんて通いたくないんだ。」「行きたくないって何でだよ?」byタンジェント
みんなde創る物語は読者参加型の小説サイトです。「でも、小説書くって素人には無理だし、だいいちそんな時間もないし」と思われる方も多いでしょう。でも大丈夫!!みんなde創る物語は素人でも子供でも誰でも小説が書けちゃうんです。その証拠に管理人(ミラノ、タンジェント)も18歳の学生です。高校時代も全員が体育会系の部活でしたし、小説なんて書いた事ありません。でも、書けちゃうんです!それはこういうシステムだからです。


<例>   読者が1話に続く2話を書く。他の読者が2話を書く。
                   ↓
     そのまた他の読者が2話に続く3話または3話を書く。
                   ↓
            同様に4話5話と続いていく。


このようにそれぞれの1話分にまた新しい1話分が続いて小説が出来ていくという訳なんです。ですから、1人が担当するのは1話分(300字~1000字程度)で書く内容も前の文につながるならどんなものでもかまいません。ですから、思い付いたらメールかコメントに書いて送っていただけるだけで結構です。掲載はこちらでします。もちろん同じ小説に何回投稿していただいても結構ですし、自分で投稿した1話分の続きでもかまいません。新しく1話目からの投稿も募集していますので、皆さんどしどし投稿してみて下さい。今日からあなたも作家の仲間入りです!

*小説投稿はメールかコメントに名前(ニックネーム)、第何話のどの小説(アルファベット)の続きに掲載したいかを含めて投稿して下さい。新作小説を投稿したい場合は小説名、ジャンルなども含めて下さい。
俺の家は父と母、俺(裕也)、それから妹の由紀子の4人家族だ。父はサラリーマン、母は専業主婦というごく普通の家族構成なのだが、問題は由紀子だ。いや、問題といっても俺にとってなのだが、由紀子は小学生の頃から勉強がよく出来る上に、スポーツ、容姿、音楽センスと何をとってもずば抜けて優秀なのだ。そのせいでこれと言って取り得のない俺はいつも「どうして由紀子が出来るのにあなたは出来ないの」とか「由紀子ちゃんのお兄ちゃんって由紀子ちゃんと全然違うよな」などと言われ続けてきた。
家を出て10分ほど歩くと大きな看板が見える。「沢田製作所」何を製作しているのかは知らないが、通勤時間になると作業服を着たいかにもな人達がたくさん通る。まぁ、いかにもな仕事をしているのだろう。
その看板を右に曲がると駅はすぐそこだ。「加筆(かひつ)駅」という名前でその昔、何とかという偉いお坊さんがすごい事ををしたとか何とかで有名な寺の跡地に造られたそうだ。まぁ、そんな事どうでもいいのだが、この駅は特急、急行が止まらない上にかなりの田舎なので電車がなかなか止まらない。1時間に3本・・・いや、2本止まればいいほうだ。今日も俺を無視するかの様に過ぎてゆく急行電車を見ながら、入学式の事を考え憂鬱な気分で待合室のベンチに座っていた。そんな中、見覚えのある顔が俺の横に腰をかけた。by管理人タンジェント

第3話を読む
入学式早々遅刻したくはないので、俺は予定より一本早めの電車に乗ることにした。
高校の通学といえば電車通学という俺の勝手な思い込みとは裏腹に電車はいつも乗る時よりかなり混んでいた。
俺がつり革につかまって睡魔と戦っていると、背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「よぅ!健二じゃないか。久しぶりだなぁ」
健二というのは俺の名前だ。あぁそうだ、自己紹介をしてなかったな。俺の名前は宮中健二だ。そしてこいつは中学のときの親友沢口和輝だ。
「お前、誰と話してんだ?気持ち悪いなぁ。」
「うるさい。誰だっていいだろうが。ところで何か用か?」
「ん?いやぁ、お前恐叡行くんだってな。かわいそうに」
「何だよ!お前まで馬鹿にする気か?」
「いやいや違うんだよ。あの高校ってな、変な噂があるらしいんだよ」
「変なって、そりゃあ名前書いたら受かるような高校だぞ?変な噂の一つや二つあるさ。」
「そうじゃないんだよ!とにかくいい噂は聞かないんだ。今からでも遅くないからどっかの高校に編入したらどうだ?」
「それが出来たらとっくにやってるよ。じゃあ俺この駅だから」と、和輝に別れを告げて俺は学校へと向かった。
学校までは歩いて20分かかる坂が待っている。
「はぁ・・・。3年間この坂を登りつづけるのか・・・。」
ぼやくのをやめにして俺は長い坂を登り始めた。

『恐叡高校入学式』の立て看板が見える頃には、和輝の言っていたことをすっかり忘れていた。この後この学校に来たことに後悔することを知る由もなく、俺は校門をくぐった。by管理人ミラノ
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